2020.08.11
ブログ

日本人に特に必要なスタイルスイッチとは

スタイルスイッチについて前回解説をしました。
日本人にとってスタイルスイッチで特に気をつけたいのは、アイコンタクトです。
目線の強さは文化によって異なります。
 
欧米の場合、お互いにしっかりとしたアイコンタクトを交わしながらコミュニケーションを進めることは、
相手を信頼していることを暗に伝える行為となります。それに対して、日本人は伝統的にアイコンタクトが弱く、会議などでは目をつむって腕組みをしている人すらみかけます。
 
これは、欧米の人からみると、自信がないとか、何かを隠している、会議に参加する意思がないなどといったネガティブな意思表示として誤解されてしまいます。
 
アイコンタクトに添えて気をつけなければならないのが、相手と話をするときの距離感です。
この距離感も文化によって異なるのです。欧米では相手と話をするとき、相手に近づいて話しがちです。
それに対して日本人は一定の距離をもって相手に対応します。
 
ということは、相手の近くに寄って日本人からみれば強いアイコンタクトをもって話をしなければ、相手との信頼関係を築くことができにくいということになります。正に、スタイルスイッチが必要なのです。多少照れくさくても、相手をちゃんとみて、近寄って話をするくせをつけるよう、意図的に自らに言い聞かせて行動する必要があるのです。
 
実は、欧米よりもさらにアイコンタクトが強く距離感が短いのが中東や南米などの地域の人々です。逆にアイコンタクトが弱い地域としてはベトナムやタイなど、東南アジアの地域が挙げられます。
つまり、同じ英語でコミュニケーションをしていても、
こうしたスタイルの違いが思わぬ誤解を相手に与えてしまうのです
 
日本人がもう一つ気をつけなければならないのが、曖昧な笑みです。日本人にとっては照れ笑いという表現が当てはまるのかもしれませんが、英語がわからなかったり、意見を求められて即座に対応できなかったりなどしたときに、日本人は無意識に戸惑いを表現する笑みを浮かべてしまいます。アイコンタクトが弱く、笑みを浮かべると、欧米ではそれを侮蔑の意図ととることすらあるのです。
 
大切なことは、嬉しい時は笑みを、困っている時は困った表情を、さらに真剣なときは真剣な顔つきをという風に、常に心の中の思いと表情とを乖離させないことです。
その上で常に相手にしっかりとしたアイコンタクトを送ることが、日本人に真っ先に求められる英語でのコミュニケーションのマナーなのです。
【この記事を書いた人】
賀川洋(ペンネームは山久瀬洋二)
株式会社iTEP JAPAN代表取締役・IBCパブリッシング株式会社会長。
コンサルタントとして研修事業にも取り組む。NY滞在歴16年の経験を生かし、
これまで国内外企業のエグゼクティブ4000人以上に異文化研修を実施。
ツイッターアカウント:@YamakuseYoji