2020.07.28
ブログ

気遣いが自信へ

異文化への気遣いは自分の英語の自信へもつながる
 
さて、いままで留学や進路までを含め、様々な角度から英語について考えてきました。
ここで、なぜ英語が必要なのかという本質的な問題に、もう一度立ち返ります。
すでに触れたように、英語はコミュニケーションの道具です。
つまり、世界中の人と交流するために英語は必要なのです。
 
ということは、英語を使うとき、それを正しく使うこと以上に大切なことがあることに気付かされます。
それは、世界には国の数、文化の数だけ人と人とがいかにコミュニケーションをするかという方法が異なっているという事実があることなのです。それでいて、そうした人々と交流するときも英語が必須になっているのが現在の世の中なのです。
 
アメリカ人が母国語の英語を使って、流暢に話しかけても、
その相手のコミュニケーション文化が異なれば、聞き手はそれを十分に理解しているという保証はないのです。
 
例えば、相手が話している内容がわからないとき、それをすぐに聞き返し、
確認することをよしとする文化とそうではない文化があります。日本はどちらかというと後者に当たります。
すると、アメリカ人が流暢に話しても、それを聞き取れないまま理解したふりをしてしまうことも起こり得ます。
 
さらに、日本人がしっかりと英語を勉強して、アメリカに行ったとしても、
アメリカ人があなたの言いたいことを理解してくれないかもしれません。
ロジックにつくりかたが日本とアメリカとでは異なっているからです。
 
ですから、英語を使うときは、常に相手がどのように反応しているのか、
そしてそこに異文化への落とし穴がないかどうかをリサーチする必要があるのです。
ということは、世界には国の数、文化の数だけことなった英語の使用法があることになります。
 
これは大変だと思うかもしれません。しかし、逆に考えてみれば、何もアメリカ人はイギリス人と同じようにコミュニケーションをしなくても、まずは堂々と自分の文化の中でしっかりと英語で語り、その上で相手によってロジックを合わせたり、コミュニケーションのマナーを調整したりすればよいのだということにもなるはずです。
 
日本人はとにかくアメリカ人のようにとか、欧米人のような英語をと考えすぎ、そこに神経を集中しすぎます。
まずは、日本人の英語そのものに自信をもつことからはじめたいものです。

【この記事を書いた人】

賀川洋(ペンネームは山久瀬洋二)
株式会社iTEP JAPAN代表取締役・IBCパブリッシング株式会社会長。
コンサルタントとして研修事業にも取り組む。NY滞在歴16年の経験を生かし、
これまで国内外企業のエグゼクティブ4000人以上に異文化研修を実施。
ツイッターアカウント:@YamakuseYoji